施設で働く職員のあれこれ 福祉施設介護員に関する様々な情報を広くまとめてみました

利用者にとって身近な存在

日本では知的障害者の5人に1人が施設で暮らしており、福祉士など介護員の支援を必要としている高齢者のうち、約3割は施設で過ごしています。このことからも介護職の職場として福祉施設は検討可能です。
高齢者が主に暮らす施設には、介護老人保健施設、いわゆる特別養護老人ホームや介護老人保健施設があり、福祉施設介護員はこれらの施設でのサポートをおこなっています。障害児・障害者同様に食事や入浴、排泄の介助、レクリエーションといった活動があります。しかし、年齢層が原則65歳以上になるため、高齢者福祉施設介護員になるのであれば、認知症患者が多いことも考慮に入れ、認知症に関する知識や支援方法を身につけることが大事です。
ただし、どんな福祉施設で働くことになっても、ベースとなるのは本人の意思や気持ちを受け止める立場であることには変わりありません。

また、福祉施設介護員は、介護福祉士をはじめケアマネジャーなどのことで、医療スタッフや機能訓練士、栄養士などとともにチームを組んで働いていることがほとんどです。専門的な知識と技術、高い倫理観を備えた上で、利用者の生活を支えるために働きます。
中でも介護福祉士は、利用者の心身の状況に応じて生活のサポートをするとともに、自立に向けた支援をおこなうのが仕事です。自立支援の考え方には、身体的な自立だけでなく、精神面、社会面での自立や、利用者本人の意向や希望を尊重することも含まれています。特に入所施設の福祉施設介護員は交代制であるものの24時間、365日サポートしていますから、利用者からみても最も身近で心強い味方です。